



秋田魁新聞で毎月第4金曜に掲載されているローカルメデイアの可能性を追求する試みの「ハラカラ」。
昨年、執筆メンバーに加えてもらってから、今回で3回目のコラムです。
・2021年6月 「秋田の箕は、なぜこんなに美しい?」
・2021年10月 「可愛いあの子は首がある?秋田のこけし」
今回は、秋田県横手市に息づく「紙の文化」について書かせていただきました。

大森町の神社で毎年11月に行われる霜月神楽(しもつきかぐら)には、それぞれの神様をイメージした可愛い御幣(ごへい)が登場します。
御幣を制作しているのは、保呂羽山波宇志別神社の神職 大友ナミ子さん。

紙の特性を最大限に活かした形は、ポップで愛らしく、清らかで幻想的。ゆらゆら揺れる姿に、目には見えない何か特別な存在を感じることも―。
「どうしてこんなに可愛いのだろう?」と、紙の文化を調べていたら、同じく横手で手漉き和紙を作る職人さんに出会いました。

十文字和紙を作る佐々木清男さんです。
驚くことに、十文字和紙は楮を育て採取するところから紙漉きまですべての工程を手作業で行っています。200年前と変わらない手法を貫いているのです。
数百年という歴史を乗り越え、形を変えることなく受け継がれているそれらの紙文化に、秋田の底力のようなものを感じました。

コラムでは、どうしてこんなに可愛いのか? なぜこんなにも長い年月、廃れることなく受け継ぐことができたのか? について私なりの考えを綴っています。
興味のある方は、お読みいただけたら嬉しいです。
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ハラカラ「どうしてこんなに可愛いの? 横手に息づく紙」 2022年2月25日(金)



