秋田に来てからずっと気になっていた白岩焼和兵衛窯へ。コハルアンのはるやまさんに同行させていただき、初訪問させていただきました。
白岩焼は、江戸時代中期から続く歴史ある焼きもので、秋田では最も古い窯元のひとつだそう。
工房には登り窯があるということで見せていただいたのですが、想像をはるかに超えた存在感に驚愕!しかも、佇まいが圧倒的に美しいのです。

登り窯の制作は、専門の窯職人に依頼する方が多いのですが、こちらでは渡邊さんが約10年という年月をかけコツコツとレンガを積み上げて制作したそう。
たくさんの想いが詰まっている登り窯は、まさに火の神、土の神が宿っているようでした。
うつわの完成は、緻密な計算と幾重もの試作の上に成り立ちますが、こうして神秘的な力を味方につけることも、つくり手として大切なことなのかもしれないと、美しい窯を見ながら思いました。

白岩地区は、自然が豊かで、どことなく文化の匂いがする心地良い町でした。機会をつくってまた訪れたいと思います。


